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逃げない人材が育つ職場とは?採用Q&Aの裏側、全部見せます~面接で見るのはスキルじゃなく、“にじみ出る人間力”~



「どんな人を採用していますか?」

これは、同業者からもよく聞かれる質問です。

「スキル重視ですか?人柄ですか?若い方がいいですか?経験者が安心ですか?」


…全部、YesでもありNoでもあります。


でも、僕らが最も大事にしているのは、

「逃げずに、前に向かって考える人かどうか」

それを見抜くために、僕らの面接はちょっと独特です。

管理者だけでなく、スタッフも面接に入ります。


■ 採用面接、最初の一言は「最近、何に笑いました?」


よくある質問、ありますよね。

「これまでの経歴は?」「なぜ訪問看護を希望されたのですか?」とか。


もちろん聞きます。でも、その前に、こう聞きます。


「最近、何に笑いました?」


この質問の意図、わかりますか?

僕が見たいのは、その人が“今ここ”をちゃんと生きてるかどうか。

些細なことにも笑える人は、訪問の現場で“楽しさ”や“希望”を見つけられるんです。



■ 「正解」を探す人より、「問い」を持ってる人


面接で、こんな質問をします。


「もし、あなたの対応にクレームが来たら、どうしますか?」


すると多くの方が「謝ります」「上司に相談します」「冷静に対応します」と答えます。

もちろん間違いではありません。


でも、僕が「おっ」と思うのは、こんな答えです。


「まず、自分の中に“どこか強引だった部分はなかったか”問い直します」


正解を言うんじゃなく、“問い”を持ってる人。

そういう人は、現場で必ず伸びます。成長し、考え続けるからです。



■ 成長する人の共通点は、“不器用さを抱えている”こと


完璧な人よりも、ちょっと不器用で、どこか迷っている人の方が、

うちでは伸びる気がします。


ある新人さん、記録が毎回ギリギリ。でも誰よりも利用者さんに寄り添っていた。

「不安なんです、ちゃんとできてるか自信がなくて」とポツリ。


僕は言います。


「完璧にやれる人より、“ちゃんとやりたい人”の方がずっと大事です」

不器用さって、裏を返せば“誠実さ”だと思います。

アカラケアでは、そういう人が自然に育ちます。



■ 面接で“逃げ出さない人”を見抜く3つの質問


アカラケアの面接では、次のような質問を必ず入れています。


Q1:つらかった仕事体験を1つ教えてください。


→ここで“逃げグセ”の有無が見えます。逃げた経験そのものより、

 **「何を考えて、どう次に活かしたか」**を重視しています。


Q2:誰かに言われて、忘れられない言葉はありますか?


→その人の“価値観”が見える質問。

 上司・患者・家族など、誰との関係性に重きを置いているかが分かります。


Q3:どんな時に、自分が成長したと感じますか?


→ここは、本人の“内省力”を見るポイントです。

 成長を「評価」ではなく「体感」で語れる人は、内面が強い。



■ 面談は“選ばれる場”ではなく、“お互いの覚悟を確かめる場”


面接は、僕にとって「お見合い」に近い感覚です。

どちらかが上でも下でもない。

**「この職場で一緒に走っていけるか」**を、お互いに確認する時間。


だから、うちの面接ではこう伝えます。


「たとえ合わなかったとしても、あなたが悪いわけではありません。

 うちじゃなかっただけです」


一緒に働くって、思っているより濃い関係になります。

だからこそ、慎重に、丁寧に、お互いを見極めます。



■ 逃げ出さない人を育てるのは、“信じる力”


最初からしっかり業務ができる完璧な人なんていません。

今までの経験を活かせる部分もありますが

働く場所が変われば、最初は自身の力は発揮しにくいと思います。


本当に大事なのは、「この人は変わっていける」と信じられるかどうか。


人を育てるって、結局は「信頼の連鎖」だと思うんです。



■ まとめ:スキルより、“にじみ出るもの”


アカラケアが採用で大切にしているのは、履歴書に書けないもの。

・問いを持ち続けられるか

・ちょっと不器用でも、逃げずに考えるか

・目の前の人を、ちゃんと見ようとしているか


それらは、テストでは測れません。

でも、面接では、言葉の端々や、目線の温度に“にじみ出て”きます。


訪問看護は、正解のない仕事です。

だからこそ、「一緒に考えられる人」と働きたい。

そんな想いで、今日も誰かと、向き合っています。


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